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ブログ:尿路感染症/膀胱炎 (Urinary Tract Infection: UTI, Cystitis)について

尿路感染症/膀胱炎 (Urinary Tract Infection: UTI, Cystitis)とは?

尿路感染症(UTI)/膀胱炎とは、膀胱や尿道などの尿路に細菌が感染する病気です。多くは腸内細菌(大腸菌など)が原因で、特に女性に多く見られます。

よくある症状:

  • 排尿時の痛みやヒリヒリ感
  • 頻尿(何度もトイレに行きたくなる)
  • 尿が濁っていたり、臭いが強かったりする
  • 下腹部や腰の不快感

クイーンズランド州の薬剤師によるUTI治療

クイーンズランド州では、18〜65歳の妊娠していない女性を対象に、特別な研修を受けた薬剤師が軽度のUTIを診断し、抗菌薬を処方することができます。

医師にかかることのメリット

薬剤師のサービスは便利ですが、医師にかかることには以下のような大きな利点があります。

尿検査による原因菌の特定と抗生物質感受性検査

  • 医師は尿検査(尿培養検査)を行い、どの細菌が感染しているかを特定できます。
  • さらに、その細菌にどの抗菌薬が効くか(感受性)を調べることができるため、より適切な治療が可能です。
  • 感受性検査の結果により、効きにくい抗菌薬を避け、効果的な薬を選ぶことができます。
  • 特に再発を繰り返す場合や治りにくい場合、重症化が疑われる場合は医師の診察と検査が重要です。

放置するとどうなる?― 腎盂腎炎のリスク

治療が遅れると感染が腎臓に広がり、腎盂腎炎(じんうじんえん)になる恐れがあります。腎盂腎炎は高熱や背中の痛みなど重い症状を伴い、入院治療が必要になることもあります。

UTI予防のポイント

  • 水分を十分に摂る
  • 尿意を我慢しない
  • 性交後はすぐに排尿する
  • トイレの後は前から後ろへ拭く
  • 香料入りの石けんやスプレーは避ける
  • クランベリー製品は効果に個人差あり

まとめ

尿路感染症は早めの対処が大切です。症状がある場合は、まずは薬剤師に相談しても良いですが、妊娠中の方、18歳未満、または65歳以上の方、頻繁にUTIを繰り返す方、薬を飲んでも改善しない場合、発熱や背中の痛みなど重症の疑いがある場合など、上記のように腎盂腎炎への発展を避ける意味でも、医師の診察を受け適切な検査と治療を受けましょう。

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