PrEP(内服薬、HIVの暴露前予防)は、HIV感染リスクが高い人が服用することで、HIV感染を予防する方法です。PrEPは、正しく服用すれば、99%HIV感染を予防すると言われています。オーストラリアでは2018年から、日本では2024年8月に薬事承認され正式に導入されています。
- PrEP(プレップ)とは?:
曝露前予防(pre-exposure prophylaxis)の略で、HIV未感染者が感染リスクを軽減するために抗HIV薬を予防的に服用する方法です。Tenofovir Disoproxil 300mg + Emtricitabine 200mg という薬を内服します。
- PrEPの目的:
HIV感染リスクが高い人が、性行為などのHIV感染の可能性がある行動を行う前に、抗HIV薬を服用することで、HIV感染を予防します。
- PrEPの有効性:
正しく服用すれば、99%HIV感染を予防できるとされています。
- PrEPの開始:
HIV非感染者で、感染のリスクがある人が対象となります。
- PrEPの種類:
毎日服用する「デイリー PrEP」と、性交の前後のみに複数錠を服用する「オンデマンドPrEP」があります。
PrEPの対象となる人
– パートナーがHIVに感染しているが適切な治療を受けていない。
– 男性の方でパートナーが男性。
– 性風俗業に従事している。
などです。
PrEPの服用方法
- デイリーPrEP:毎日1回1錠を服用します。
- オンデマンドPrEP:
- 性行為の24時間~2時間前に2錠、
- 最初の内服から24時間後に1錠、
- さらに最初の内服から48時間後(2回目から24時間後)に1錠を内服します。
当院では、PrEPの処方を行っています。以前は、男性でパートナーが男性の方にPrEPを処方することが多かったのですが、最近は性風俗業界で働く女性の中にも服用希望の方が増えてきています。長島医師は、PrEP以外にもHIVに既に罹患している方々の治療薬を処方する資格を持っています。PrEPについては、当院にお気軽にご連絡ください。
参考情報
PrEPガイドライン:
PrEP簡易ガイドライン:
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