オーストラリアでは、 子宮頸がん検査は自己採取という自分で行う方法で簡単に行うことが出来ます。
自己採取とは、検体採取の専用スティックを自分で膣内に20cmほど挿入し、膣壁を10-30秒こするという方法です。
トイレの中で完全プライバシーの環境の下で行うことが出来ます。
子宮頸がん検査と言うと 診察台に横になり大きく 両足を開き、膣の中にスペキュラムという膣を開放する専用装置が挿入され、 医療者の挿入する検体採取ブラシで子宮頸部の細胞採取が行われるという方法を想像する方が多いのではないかと思います。この方法に抵抗感を感じる人が多いのは容易に想像できます 。オーストラリアではほとんどの人が これをやる必要がなく自己採取で行うことが出来ます。
オーストラリアの 子宮頸がん検査は Human Papilloma Virus (HPV) が存在するか否か ということを最初に検査します。 子宮頸がんは HPV によって発症していく病気なのでこれがいるかいないかを検査するのが まずは 最初のスクリーニング検査になります。
オーストラリアでもかつては、医療者が採取する方法が採用されていましたが、自己採取の方法が今は普及しています。より多くの人たちが子宮頸がんスクリーニング検査を簡単に定期的に行い、子宮頸がんで生命の危機となる不幸を回避するようにと、国の方針で実施されているスクリーニング検査となります。(日本では医療者が子宮頚部の組織を採取し、そこの細胞診断を行うという方法がとられています。 この方法のために、今でも医療者が採取する方法が採用されています。)
子宮頸がんの検査を自己採取で行える人は以下のカテゴリーに当てはまる方々となります。
- 25-74歳
- 性行為の経験がある
- 生物学的な子宮頸部を保持する女性である
- スクリーニングの時期が来た方、もしくは時期が超過してしまっている方(オーストラリアでは、特に問題ない方は毎5年おきにスクリーニング検査を行います)
一方で、子宮頸がんスクリーニング検査を自己採取では行えない方は(医療者による検査が必要な方、
co-test, Liquid Base Cytologyという細胞を調べる検査が同時に必要なため):
- 最近、子宮頸がんを疑わせる高度の異常がありその治療を受けた方
- 子宮頚がんを疑わせる通常でない性器出血、性器からのおりもの、子宮頚に痛みのある方
- など
以上 オーストラリアでは子宮頸がん検査はほとんどの人が自分で簡単に検査ができます 。検査を躊躇する理由はありません。
検査希望の方は当院にお気軽にお問い合わせください。
参照:
スカイアーチメディカルクリニックブリスベン
医師 長島達郎