対象者(無料接種の対象)
以下の条件をすべて満たす方が、自治体による公費(無料)でのキャッチアップ接種を受けられます:
- 1997年4月2日~2008年4月1日生まれの女性
- HPVワクチンの定期接種対象年齢の時期に、国の「積極的勧奨の差し控え」(2013年〜2021年)により接種機会を逃した方
- 日本国内に住民登録がある方(接種時点)
この制度の期限として、1回目の接種を受けて対象者の権利を得る締め切りは2025年3月31日で、すでに終了しています。対象者は3回の接種を無料で受けることができます。
接種スケジュール(標準的な3回接種)
回数 | 接種時期 |
1回目 | 初回(任意の日) |
2回目 | 1回目の約1か月後 |
3回目 | 1回目の約6か月後 |
※過去に1回または2回接種済みの場合は、残りの回数のみ接種すればよく、最初からやり直す必要はありません。
対象外の方について(制度のギャップ)
HPVワクチンの積極的勧奨が差し控えられていた2013年〜2021年の間に接種機会を逃した方の中には、制度の対象外となってしまう方もいます。
例:
- 1997年4月1日以前に生まれた女性(制度開始時点で対象年齢を過ぎていた)。
- 当時、報道などの影響で接種を控えた方や海外在住などで接種機会がなかった方などで、1回目の接種が2025年3月31日までに受けられなかった。
このような方々は、今後の接種を検討した場合、自費での接種となります。
今後の対応について
対象外の方も含め、以下のような対応が推奨されます:
- 地域の医療機関で接種の相談をする
- 定期的な子宮頸がん検診を受ける
HPVワクチンについて相談がある方は、スカイアーチ メディカル クリニック ブリスベンにご相談ください。
日本人医師:長島達郎
参考
- 東京大学保健センターによる案内
- 港区HPVキャッチアップ接種案内https://www.city.minato.tokyo.jp/hokenyobou/yobousessyu/documents/12hpvcatchupeigo.pdf
- 厚生労働省 HPVワクチン関連情報 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html
- Springer誌:HPVキャッチアップ接種の意向に関する調査 https://link.springer.com/article/10.1007/s10147-023-02411-0
- MDPI誌:日本におけるHPVワクチン忌避の克服に関するレビューhttps://www.mdpi.com/2076-393X/13/6/590