オーストラリアでは、25歳から74歳までの方を対象に、5年に1回の子宮頸がん検診(Cervical Screening Test)が推奨されています。
しかしながら、以下のようなケースでは、定期的な検査とは別に追加の検査が必要になる場合があります。
以下のような場合には、定期以外の検査が必要です:
- 不正出血や異常な症状がある場合
以下のような症状がある場合は、検診の時期にかかわらず、医師にご相談の上、追加の検査が必要になる可能性があります。- 性交後の出血
- 月経と月経の間の出血
- 閉経後の出血
- 異常なおりもの(色やにおいの変化)
- 骨盤の痛み、性交時の痛み
- 過去の検査で異常があった場合
以下のような結果があった場合は、早期の再検査や経過観察が必要になります:- HPV(ヒトパピローマウイルス)感染(特に16型または18型)
- 異常な細胞変化
- 検査結果が不十分・不明確
- 免疫力が低下している方
HIV感染、臓器移植、免疫抑制剤の長期使用などで免疫力が低下している方は、3年ごとの検査が推奨されます。
- 治療後の経過観察
異常細胞の治療(例:LLETZ処置)を受けた方は、再発予防のために短期間での経過観察が必要です。 - 検診の間隔が空いてしまった場合
最終検診から5年以上経過している方、あるいは定期検診を逃してしまった場合は、できるだけ早く検査を受けましょう。
まとめ:
- 子宮頸がん検診は、がんの原因となるHPVウイルスの感染を早期に発見する目的で行われます。
- 定期的な検診と適切なフォローアップによって、最大90%の子宮頸がんを予防できるとされています。
症状がある方、前回の結果に不安がある方、あるいはご自身の状況で検査が必要かどうか迷われている方は、SkyArch Medical Clinic Brisbaneにお気軽にご相談ください。
日本人医師 長島達郎
参照:
- National Cervical Screening Program (NCSP)
: https://www.health.gov.au/topics/cervical-screening
- Cancer Council Australia – Cervical Cancer Screening
- NCSP Guidelines – Cancer Council / Department of Health and Aged Care
4.Australian Government Department of Health: https://www.health.gov.au/resources/publications/self-collection-policy-update




