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ブログ:オーストラリアで利用できる避妊方法について

将来のことを考え、自分の健康を守るために「避妊」についての知識を持ち、自分に合った方法を選ぶことは大切なことです。

オーストラリアでは、多くの安全で効果的な避妊法が利用できます。毎日使うタイプ、長期間効果が続くもの、緊急時の対策など、ライフスタイルや体質に合わせて選べる方法があります。

避妊について話すことがあまり一般的でない文化もあるかもしれませんが、どのようなバックグラウンドを持っていても、自分の体に関する情報は正確で尊重されるべきです。自分の体、自分の選択です。


  1. ホルモン避妊法

【経口避妊ピル(Combined Oral Contraceptive Pill, COCP)】

エストロゲン+プロゲステロン配合タイプ

商品名(ブランド名)特徴備考
Yasminニキビやむくみに効果あり(ドロスピレノン配合)PMSの改善にも使われる
Yaz飲む日数が24日+偽薬4日と短めの周期PMS・PMDDにも処方される
Microgynon 30 / Microgynon 50古くから使われている標準的なピル費用も比較的安価
Femme-Tab ED 30 / 20Microgynonとほぼ同等、ジェネリック28錠タイプ(偽薬含む)あり
Levlen EDMicrogynon系の代替ピル成分・効果が近い
Noriminエストロゲン量がやや高めで安定感がある月経量が多い人に向く場合も
Estelle-35 ED / Diane-35抗アンドロゲン作用あり(ニキビ、PCOS対策)避妊以外の治療目的でも使用される
Juliet-35 ED / Brenda-35 EDDiane-35のジェネリックPMSやニキビ治療目的に処方されることが多い

【プロゲスチンのみピル(Progestogen-Only Pill / Mini Pill)】

エストロゲンを含まないタイプ

商品名(ブランド名)特徴備考
Cerazette排卵を強く抑えるタイプ(デソゲストレル)服用の猶予時間が12時間と長め
Slinda新しい成分(ドロスピレノン)を使ったPOPPMS軽減効果も期待される。生理不順対策向き
Microlutオーストラリアでよく使われるPOP服用時間の誤差は最大3時間まで
Noridayノルエチステロン配合授乳中の女性やエストロゲン不耐の方に処方されることが多い
LocilanCerazetteのジェネリック(デソゲストレル)利便性・安定性が高い

  • ジェネリック製品が多く流通しており、薬局によって取り扱い名が異なる場合もあります。
  • 選択は「体質」「副作用」「ライフスタイル(飲み忘れやすいかなど)」に応じて医師と相談して決定します。
  • PMS、月経困難症、ニキビ、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)などの治療目的で処方されることもあります。

2. 長期間有効な可逆的避妊法(LARC

皮下インプラント(Implanon/Nexplanon

スカイアーチ・メディカル・クリニック(ブリスベン)で処置可能です。

  • 上腕の皮膚下に小さなロッドを挿入(医師が施術)
  • 有効期間:約3年間
  • 効果:排卵抑制、子宮内膜を薄くし、精子の侵入を妨げます
  • 副作用:不規則な出血、気分変化、乳房の張りなど
  • 特徴:99%以上の避妊効果、取り外せばすぐに妊娠可能に戻ります

デポ注射(Depo-Provera

  • 12週間に1回、筋肉注射を受けます(医療機関にて)
  • エストロゲンを含まず、授乳中でも使用可能
  • 副作用:生理の停止または不規則、体重増加、骨密度の一時的な低下

子宮内避妊器具(IUD

スカイアーチ・メディカル・クリニックでは挿入できません。専門機関をご紹介可能です。

  • 銅IUD(例:ParaGard):ホルモンを含まず、5〜10年有効
  • ホルモン付きIUD(例:Mirena, Kyleena, Jaydess):月経量の軽減にも有効。3〜5年有効

LARCのメリット

  • 避妊効果は99%以上
  • 一度装着すれば日々の管理不要
  • 取り外せばすぐに妊娠可能に戻ります(注射は数ヶ月かかる場合あり)
  • 授乳中やエストロゲンが使えない方にも安心

3. バリア法(性行為のたびに使用)

  • 男性用コンドーム:妊娠・性感染症両方を予防、市販で入手可能
  • 女性用コンドーム:腟内に挿入して使用
  • ダイアフラムや子宮頸帽:子宮頸部を覆うバリア、使用率は低め
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4. 自然避妊法

  • 排卵日予測・基礎体温法:正確な知識と管理が必要
  • 膣外射精法:タイミングに依存するため、信頼性は低め

5. 永久避妊法(手術が必要)

  • 卵管結紮(女性):卵管を塞ぐ手術
  • パイプカット(男性):精管を切除または閉鎖する手術

6. 緊急避妊

  • レボノルゲストレル錠(Plan B):避妊失敗後72時間以内に服用
  • ウリプリスタール酢酸(EllaOne):最大5日後まで効果あり
  • 銅IUD:性行為後5日以内に挿入すれば緊急避妊として最も効果的

7. 避妊法の入手先

  • 処方が必要なもの:ホルモンピル、インプラント、注射、IUD
  • 市販可能なもの:コンドーム、緊急避妊薬(薬局で購入可能)
  • 医療行為が必要なもの:インプラント挿入/除去、IUD、手術的避妊

Skyarch Medical Clinic(スカイアーチ・メディカル・クリニック ブリスベン)にお気軽にご予約ください。


参考文献(公式サイト)

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